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連載 これからの病院経営の考え方・10
職員1人当たりの医業収益などの経営指標
著者: 小松本悟1
所属機関: 1足利赤十字病院
ページ範囲:P.260 - P.263
文献購入ページに移動■はじめに
コロナ禍において,一般の患者に加えコロナ感染患者の診療という厳しい責務を背負って,多くの医療機関はその対応に当たっている.このような時期だからこそ,ポストコロナを見据えた病院経営を考える必要があるのではないだろうか.診療報酬体系の中で質の高い医療を提供し,医業収益を上げていかなくてはならない.前回は医療における付加価値の重要性について,労働生産性という側面より概説した.今回は,付加価値額の再配分によって得られる「生活の糧」としての職員給与に焦点を当て,職員1人当たりの医業収益など労働生産性についてさらに詳細に検討したい.データは足利赤十字病院(以下,当院)の医業収益などを参考にする.
コロナ禍において,一般の患者に加えコロナ感染患者の診療という厳しい責務を背負って,多くの医療機関はその対応に当たっている.このような時期だからこそ,ポストコロナを見据えた病院経営を考える必要があるのではないだろうか.診療報酬体系の中で質の高い医療を提供し,医業収益を上げていかなくてはならない.前回は医療における付加価値の重要性について,労働生産性という側面より概説した.今回は,付加価値額の再配分によって得られる「生活の糧」としての職員給与に焦点を当て,職員1人当たりの医業収益など労働生産性についてさらに詳細に検討したい.データは足利赤十字病院(以下,当院)の医業収益などを参考にする.
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