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文献詳細

雑誌文献

病院81巻4号

2022年04月発行

文献概要

特集 ポストコロナを見据えた公立・公的病院と民間病院の役割分担 総論

ポストコロナの地域医療を支える公立病院の役割—総務省の立場から

著者: 犬丸淳1

所属機関: 1総務省自治財政局準公営企業室

ページ範囲:P.317 - P.321

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■はじめに
 今般の新型コロナウイルス感染症対応では,各地域において,全ての医療機関が役割分担と連携をしつつ,総力を挙げて対応を行っている.まずは,医療従事者の皆様のご尽力に,この場を借りて,心より感謝申し上げたい.
 一方で,コロナ禍において,医療提供体制に対する国民の関心はかつてなく高まっている.医療を受ける側のニーズは,リーズナブルな負担で,安心・安全で質の高い医療を受けたいということであり,公立,公的,民間という区分は,あまり重要ではないように思われる.開設主体はさておき,各地域の中で,持続可能な形で医療提供体制が確保されることが何よりも重要であろう.
 本稿では,そのような国民・住民の期待に応えるために,ポストコロナの地域医療において公立病院が果たすべき役割について,基本的な考え方とこれまでの公立病院改革の取り組みを概観した上で,今後の公立病院経営強化の取り組みについて,地域医療構想との関係も含めて述べていきたい.なお,文中意見にわたる部分については,筆者の私見であることをお断りしておきたい.

参考文献

1)厚生労働省:新型コロナウイルス感染症対応を踏まえた今後の医療提供体制の構築に向けた考え方.医療計画の見直し等に関する検討会.令和2年12月15日.2020 https://www.mhlw.go.jp/content/10801000/000705708.pdf
2)総務省:持続可能な地域医療提供体制を確保するための公立病院経営強化に関する検討会,中間とりまとめ.令和3年12月10日.2021 https://www.soumu.go.jp/main_content/000782342.pdf

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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