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特集 病院人事マネジメントの具体策 人事マネジメントのポイント
病院人事制度の課題と経営リスクを考察する
著者: 服部英治1
所属機関: 1株式会社 名南経営コンサルティング
ページ範囲:P.394 - P.397
文献購入ページに移動■はじめに:病院人事制度の実態
民間病院の人事制度は公的病院における制度や大企業の人事制度をそのまま転用して活用しているところが少なくない.これが診療所といった小規模な医療機関になるとそもそも賃金表などなく,既存職員とのバランスをみてその都度賃金額を決定するといった運用も見られるが,規模が大きくなればなるほど運用にあたっての基準が必要となり,公的病院や大企業の人事制度を参考に転用することがある.
こうした制度は,元来,日本の高度成長期においてその基本が設計されており,新卒採用によって人材を確保し,定年まで勤め上げるように終身雇用制度を維持する前提となっており,給与カーブについても一定年齢から大きな右肩上がりを描いていることが一般的である.
ところが,こうした制度が多くの病院経営においてさまざまな問題を引き起こしているのも事実であり,本稿においては病院人事制度における課題や主な要点について論考したい.
民間病院の人事制度は公的病院における制度や大企業の人事制度をそのまま転用して活用しているところが少なくない.これが診療所といった小規模な医療機関になるとそもそも賃金表などなく,既存職員とのバランスをみてその都度賃金額を決定するといった運用も見られるが,規模が大きくなればなるほど運用にあたっての基準が必要となり,公的病院や大企業の人事制度を参考に転用することがある.
こうした制度は,元来,日本の高度成長期においてその基本が設計されており,新卒採用によって人材を確保し,定年まで勤め上げるように終身雇用制度を維持する前提となっており,給与カーブについても一定年齢から大きな右肩上がりを描いていることが一般的である.
ところが,こうした制度が多くの病院経営においてさまざまな問題を引き起こしているのも事実であり,本稿においては病院人事制度における課題や主な要点について論考したい.
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