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特集 選定療養・評価療養制度のこれから 高度医療をどのように医療制度の中で評価するのか
なぜ選定療養・評価療養制度は改革されなければならないのか
著者: 八代尚宏1
所属機関: 1昭和女子大学
ページ範囲:P.588 - P.591
文献購入ページに移動医療保険給付は,国から与えられる福祉ではなく,健康保険料の対価としての給付を定めた「保険契約」に基づいている.公的保険の枠内で,医師が患者にとって必要と考えて医療を提供した場合に,その費用がまったく償還されないことは,保険契約の違反ではないかというのが,混合診療禁止への基本的な疑問である.現行の混合診療の禁止が原則で,その例外の場合を個々に挙げていくポジティブリスト方式を,逆に混合診療は自由が原則であり,必要に応じて例外的に禁止するネガティブリスト方式に改革することが,医師や患者の選択を重視する規制改革の考え方である.
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