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特集 想定外を想定せよ—病院BCPのバージョンアップ 病院BCP策定後の検証・教育
被災時に業務を継続するための院内教育—集合しない・講義しない・評価しないのに技能が習得できる減災カレンダーの開発・活用
著者: 中島康1 吉田茜2 加藤剛3
所属機関: 1地方独立行政法人 東京都立病院機構 東京都立広尾病院 2東京都立墨東病院 3東京都立駒込病院
ページ範囲:P.805 - P.810
文献購入ページに移動素晴らしい計画書も,それらを実行する技能を持つ職員がいない組織には無用の長物である.そうしないために,職員は反復練習で技能を身に付ける.だからこそ,必要性が高い「日常業務」の技能習得のためには,研修体制や業務内での教育手法が長年培われてきた.他方,「被災時という不定期な出来事」に対する技能の習得では,内容も手法もまだまだ改善の余地が残されている.
2014年からHDMG注1では,被災時の業務継続を構成する行動とそれぞれの関連性,それらに必要な技能を整理し,さらに技能習得のための新しい教育手法を開発してきた.
本稿では,新規開発した教育手法「減災カレンダーHDMG」(以下,減災カレンダー)をご紹介し,読者の減災対策・準備の一助になることを目的とする.
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