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文献概要
特集 社会保障制度の未来から読む病院経営 医療政策の読み解き方
地域医療構想と病院経営
著者: 尾形裕也1
所属機関: 1九州大学
ページ範囲:P.34 - P.37
文献購入ページに移動■地域医療構想の現状
地域医療構想の策定が全ての都道府県において完了したのは,2017(平成29)年3月末であったので,すでに6年近い歳月が経っている.この間,地域医療構想調整会議における議論が低調で不活発であるとの批判に応えるため,2019(令和元)年9月には「再検証要請対象医療機関」の公表も行われた注1.
図1には,2021年度の病床機能報告の結果(全国ベースの積上げ値)を示した.これを見ると,地域医療構想が全く進んでいないというのは言い過ぎであり,全体として病床機能は2025年の必要病床数(図1の右端のデータ)に近づきつつあることが分かる.ただし,そのペースは緩やかであり,2025年に向け,一層の努力が求められるところである.
地域医療構想の策定が全ての都道府県において完了したのは,2017(平成29)年3月末であったので,すでに6年近い歳月が経っている.この間,地域医療構想調整会議における議論が低調で不活発であるとの批判に応えるため,2019(令和元)年9月には「再検証要請対象医療機関」の公表も行われた注1.
図1には,2021年度の病床機能報告の結果(全国ベースの積上げ値)を示した.これを見ると,地域医療構想が全く進んでいないというのは言い過ぎであり,全体として病床機能は2025年の必要病床数(図1の右端のデータ)に近づきつつあることが分かる.ただし,そのペースは緩やかであり,2025年に向け,一層の努力が求められるところである.
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