icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院82巻10号

2023年10月発行

文献概要

連載 アーキテクチャー×マネジメント・105

川西市立総合医療センター

著者: 宇田淳1

所属機関: 1滋慶医療科学大学大学院医療管理学研究科

ページ範囲:P.844 - P.849

文献購入ページに移動
■病院を取り巻く環境
 兵庫県川西市は,大阪府に隣接する人口約15万人の南北に長い都市である.北部には能勢電鉄に沿ったニュータウンが経済成長期に開発された.市立川西病院は1983年にこの地域に移転開設され,増加するニュータウンの住民に対応する病院としての役割も果たしてきた.しかし,少子高齢化に伴う人口減少の影響もあり,患者数が減少した.一方,南部の地域住民は,隣接する大阪府池田市や大病院のある吹田市の医療機関を受診する人も少なくなく,市立川西病院の経営は徐々に悪化し,2002年以降赤字経営が続いていた.
 病院の建物も築35年を超える老朽化に加え,立地の不便さから医師の確保などが難しく「病院の今後のあり方検討会」などで,病院の移転や建て替えなどが検討されたが,経営状況の改善は進まず難航していた.そして,2014年度決算において川西市の病院事業は,資金不足比率が「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」に規定された経営健全化基準を超えたため,経営健全化団体となった.

参考文献

作田哲也,兵庫県川西市の病院改革について.公営企業54:61-72,2023

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら