文献詳細
特集 人を活かす病院経営—地域で病院の存在意義を発揮するために
人を活かす組織文化を育てる
文献概要
■はじめに
来春から始まる「医師の働き方改革」の準備がいよいよ佳境に入ってきた.この働き方改革を進めていこうとすると,「自分たちの病院の存在意義を,これからも地域の中でしっかりと発揮し続けていくためにはどのようなビジョンを掲げていけばよいか」ということについても,並行して考えることが必要なことが分かってくる.ところが,こうした明確なビジョンを掲げるためには,実際にはどんなプロセスで考えていけばよいのかというのは病院経営者にとっては難しい課題でもある.そして結局,どこから手をつけていけばよいのかがよく分からずに,アクションを起こせないまま,ひたひたと来春が近づいて来てしまっているといった病院経営者も少なからずおられるかもしれない.そういった時に,まず取り組んでみるべきアプローチ方法の1つがコーチングである.
来春から始まる「医師の働き方改革」の準備がいよいよ佳境に入ってきた.この働き方改革を進めていこうとすると,「自分たちの病院の存在意義を,これからも地域の中でしっかりと発揮し続けていくためにはどのようなビジョンを掲げていけばよいか」ということについても,並行して考えることが必要なことが分かってくる.ところが,こうした明確なビジョンを掲げるためには,実際にはどんなプロセスで考えていけばよいのかというのは病院経営者にとっては難しい課題でもある.そして結局,どこから手をつけていけばよいのかがよく分からずに,アクションを起こせないまま,ひたひたと来春が近づいて来てしまっているといった病院経営者も少なからずおられるかもしれない.そういった時に,まず取り組んでみるべきアプローチ方法の1つがコーチングである.
参考文献
1)厚生労働省:医師の臨床研修に係る指導医講習会の開催指針について https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000068462.html
2)厚生労働省:医道審議会医師分科会医師臨床研修部会報告書—医師臨床研修制度の見直しについて 参考資料.p29,2018年3月30日 https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10803000-Iseikyoku-Ijika/0000209702.pdf
3)佐藤文彦:コーチングで病院が変わった.ディスカバー21社,pp18-55,2021
4)佐藤文彦:地方の病院は「医師の働き方改革」で勝ち抜ける.中央経済社,2020
5)医療勤務環境改善マネジメントシステムに基づく医療機関の取組に対する支援の充実を図るための検討委員会:令和元年厚生労働省委託 医療勤務環境改善マネジメントシステムに基づく医療機関の取組に対する支援の充実を図るための調査・研究事業報告書.事例18:研修医の労働環境整備の取組,順天堂大学静岡病院.p362.2020 https://iryou-kinmukankyou.mhlw.go.jp/files/Attachment/422/全体版.pdf
6)西垣悦代,原口佳典,木内敬太(編):コーチング心理学概論,第2版.ナカニシヤ出版.2022
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