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研究
特定看護師および診療看護師によるタスクシフトの現状と医師の勤務時間に及ぼす効果
著者: 時任美穂12 内野滋彦2 菅野一枝13 讃井將満12
所属機関: 1自治医科大学附属さいたま医療センター 診療看護師活動統括部 2自治医科大学附属さいたま医療センター 麻酔科・集中治療部 3自治医科大学附属さいたま医療センター 看護部
ページ範囲:P.1092 - P.1097
文献購入ページに移動【目的】外科系病棟における特定看護師および診療看護師へのタスクシフトについて,業務内容および医師の勤務時間の変化を明らかにする.
【方法】呼吸器外科,消化器外科,心臓血管外科病棟において,医師のみが診療を行うフェーズ1,診療看護師が特定行為のみを行うフェーズ2,診療看護師が診療チームに所属し,特定行為とそれ以外の診療の補助も行うフェーズ3に分けて,タスクシフトされた業務内容および医師の勤務時間を調査し比較した.
【結果】タスクシフトされた特定行為の割合は,フェーズ2および3でそれぞれ12%,43%(p<0.001)であった.フェーズ3におけるタスクシフトされた業務内容は,特定行為に比して特定行為以外が多かった.医師の勤務時間は,フェーズ2と3で減少し,特にフェーズ3で顕著に減少した.
【結論】特定行為の施行は医師の働き方改革の一助になるが,診療看護師が診療チームに所属するとその効果はさらに高まる可能性がある.
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