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文献詳細

雑誌文献

病院82巻2号

2023年02月発行

文献概要

特集 コロナパンデミック後の病院スタッフのメンタルヘルスケア 事例

河北総合病院における職員メンタルヘルスケア—日頃の活動の上にあるCOVID-19のメンタルケア

著者: 鎌田健太郎1 河北恵美12 杉村洋一3

所属機関: 1社会医療法人河北医療財団 河北総合病院 心のケアセンター 2社会医療法人河北医療財団 河北総合病院社会事業統括部 3社会医療法人河北医療財団 河北総合病院

ページ範囲:P.146 - P.148

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■はじめに
 河北総合病院(以下,当院)は,1928年5月に「河北病院」として創立した.当初は病床数30床,内科・小児科の個人病院だったが,1950年医療法人制度ができた時に医療法人財団となり,1957年に総合病院の認可を取得し,1965年には「特定医療法人 河北総合病院」として幅広い診療科を持つ総合病院になった.1978年50周年の節目に「医療法人財団 河北総合病院」に改称.1988年,現理事長の河北博文が5代目の理事長に就任し,同年臨床研修病院の指定を受けた.その後,「社会医療法人 河北医療財団」として,健診・透析・地域包括支援ケアセンター・リハビリテーション病院・介護老人保健施設などと次々に新たな施設や病院を新設し,幅広く地域医療・健康増進事業などを展開.2006年には家庭医療学センターを開設し,また地域医療支援病院の承認を受け,現在では杉並区内で最大のベッド数407床・標榜科目52科(分院含む)を持ち,職員数約3,000人(非常勤含む)が働いている.
 当院では,「医療」の定義も「患者の立場に立って“健康を支援すること”」であるという考えの下,「身体的,精神的,社会的に調和の取れた状態」を「健康」と定義している.身体的な診療に加えて一層人に寄り添った心のケアを充実させるため,受容・傾聴・共感(心をこめて聴き,受け止め,寄り添うこと)が財団の組織全体の雰囲気となることを目指している.

参考文献

1)小川恵:災害支援における中長期の課題—災害支援における方法論.淑徳心理臨床研究13:63-71,2016
2)山田泰行,長須美和子,原知之,他:東日本大震災の被災地で災害対応と復興支援にあたる自治体職員の心理的ストレス—震災後1年目に実施したメンタルヘルス調査の結果から.労働科学93:80-94,2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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