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特集 コロナパンデミック後の病院スタッフのメンタルヘルスケア 事例
小倉第一病院における職員メンタルヘルスケア—コロナ禍を乗り切る組織のコミュニケーション力
著者: 中村秀敏1
所属機関: 1医療法人真鶴会小倉第一病院
ページ範囲:P.153 - P.155
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透析患者の死因は特徴的で第2位が感染症(21.5%)である1).一般人口での死因第1位の悪性腫瘍の割合の約2倍であり,それだけ腎不全では免疫力が低下していることになる.新型コロナウイルス感染症(以下,コロナ)に対するワクチンが接種できる前,2021年2月時点で報告された透析患者のコロナ死亡率は1割を超えており,われわれ透析医療従事者は震撼させられた.だからこそ,感染管理にはより一層の注意が必要であり,職員のメンタルヘルスも窮地に陥っていた.
透析患者の死因は特徴的で第2位が感染症(21.5%)である1).一般人口での死因第1位の悪性腫瘍の割合の約2倍であり,それだけ腎不全では免疫力が低下していることになる.新型コロナウイルス感染症(以下,コロナ)に対するワクチンが接種できる前,2021年2月時点で報告された透析患者のコロナ死亡率は1割を超えており,われわれ透析医療従事者は震撼させられた.だからこそ,感染管理にはより一層の注意が必要であり,職員のメンタルヘルスも窮地に陥っていた.
参考文献
1)花房規男,阿部雅紀,常喜信彦,他:わが国の慢性透析療法の現況(2020年12月31日現在).透析会誌 54:611-657, 2021
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