文献詳細
文献概要
特集 これからの重症度,医療・看護必要度 現場での活用方法と課題
地域包括ケア病棟での重症度,医療・看護必要度の活用の実際
著者: 石川賀代12 田渕典子2
所属機関: 1地域包括ケア病棟協会 2社会医療法人石川記念会 HITO病院
ページ範囲:P.231 - P.234
文献購入ページに移動2014年に創設された地域包括ケア病棟(以下,地ケア病棟)は,急激に進む社会の高齢化の中で,地域の患者像の変化に対応し,地域包括ケアシステムを支える,①急性期からの受け入れ(ポストアキュート:PA),②緊急時の受け入れ(サブアキュート:SA),③在宅・生活復帰支援という3つの役割を有している.この3年間,COVID-19の感染拡大により,地ケア病棟のあり方が大きく変化しつつある中での,2022年度の診療報酬改定は,その3つの機能のバランスが重要であることが示された改定となった.
HITO病院(以下,当院)は,地ケア病棟入院料2を届け出ており,53床を運用する急性期ケアミックス型である.2022年度の診療報酬改定により,自院のPA受け入れが6割未満の制限もあり,患者の状態に応じた病棟の選択を重視し運用している.また,重症度,医療・看護必要度を多職種の退院支援に活用できるツールとして実践してきた.
本稿では,その実際を紹介する.
参考文献
掲載誌情報