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特集 これからの重症度,医療・看護必要度 さらなる可能性
重症度,医療・看護必要度を用いた医療・介護機能評価の試み
著者: 林田賢史1
所属機関: 1産業医科大学病院 医療情報部
ページ範囲:P.242 - P.245
文献購入ページに移動「重症度,医療・看護必要度」(以下,看護必要度)は,個々の患者の疾患や病態の違いで生じる看護サービス提供量を予測するための指標として開発された.しかし,その過程で,診療報酬(特に急性期の入院基本料)算定の基準などの役割も担うようになってきた.そのため,急性期入院医療における患者の状態に応じた医療および看護の提供量の必要性を適切に把握するための指標としても開発されてきた1).
看護必要度では,患者の状態とそれに対する看護ケアの実施の有無を評価する.そのため,この指標を用いることで,医療や介護サービスを提供している医療機関や介護施設の機能(どのような状態の患者や利用者に対してどのようなサービスを提供しているのか)の評価が可能と考えられる.そこで,それぞれのサービス主体ごとの機能評価において,看護必要度を活用することが可能かどうかの検証を試みた2,3)ので,本稿では,その内容を紹介したい.
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