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文献詳細

雑誌文献

病院82巻3号

2023年03月発行

文献概要

特集 これからの重症度,医療・看護必要度 さらなる可能性

重症度,医療・看護必要度を用いた医療・介護機能評価の試み

著者: 林田賢史1

所属機関: 1産業医科大学病院 医療情報部

ページ範囲:P.242 - P.245

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■はじめに
 「重症度,医療・看護必要度」(以下,看護必要度)は,個々の患者の疾患や病態の違いで生じる看護サービス提供量を予測するための指標として開発された.しかし,その過程で,診療報酬(特に急性期の入院基本料)算定の基準などの役割も担うようになってきた.そのため,急性期入院医療における患者の状態に応じた医療および看護の提供量の必要性を適切に把握するための指標としても開発されてきた1)
 看護必要度では,患者の状態とそれに対する看護ケアの実施の有無を評価する.そのため,この指標を用いることで,医療や介護サービスを提供している医療機関や介護施設の機能(どのような状態の患者や利用者に対してどのようなサービスを提供しているのか)の評価が可能と考えられる.そこで,それぞれのサービス主体ごとの機能評価において,看護必要度を活用することが可能かどうかの検証を試みた2,3)ので,本稿では,その内容を紹介したい.

参考文献

1)林田賢史:診療報酬制度における「重症度,医療・看護必要度」のこれまでと今後.看管理30:602-608,2020
2)令和3年度厚生労働科学研究費補助金等(政策科学推進研究事業)「急性期の入院患者に対する医療・看護の必要性と職員配置等の指標の導入に向けた研究(20AA2002)(代表研究者:松田晋哉)」分担報告書(分担研究者:林田賢史),医療・介護機能ごとの患者・利用者像の把握.
3)村上玄樹,林田賢史,松田晋哉:入院患者像及び介護サービス利用者像の把握—同一指標を用いた各病床機能の評価.日医療病管理会誌60:31-40,2023
4)林田賢史:「重症度,医療・看護必要度」の課題と見直しの方向性.病院79:756-761,2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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