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文献詳細

雑誌文献

病院82巻4号

2023年04月発行

文献概要

特集 DXでタスク・シフトせよ—働き方改革の打開策 病院DXの事例

RPAを用いた業務削減と新規見える化による医療の質の向上

著者: 森下毅1

所属機関: 1社会医療法人財団董仙会恵寿総合病院

ページ範囲:P.342 - P.345

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■はじめに
 2017年に政府により医師の働き方改革実行計画が決定されて以来,医師の時間外労働に対しての上限規制が設けられ,2024年4月に適用開始される.医師の働き方改革を推し進めるためのタスク・シフトの推進,これにより特定行為を実施する看護師の育成と配属,改正診療放射線技師法に代表されるコメディカル部門の業務拡大が順次行われてきた.看護・医療技術分野以外においては,医師事務作業補助者による書類作成やカルテ入力代行が推奨され,診療報酬上の加算も設けられている.
 効果的にタスク・シフトを行うには,意識改革・啓発,知識・技術の習得,余力の確保が重要だとされている1).しかしながら,タスク・シフトを進めれば進めるほど,受け手側の業務はおのずと増加する.意識改革はできたとしても,知識・技術の習得や余力の確保においては,まずは人材資源の確保が必要となるばかりか,教育に費やす時間も要することになる.それを補うべく人材の確保に置き換わる手段としてRPA(Robotic Process Automation)への期待は高い.

参考文献

1)厚生労働省医政局長:現行制度の下で実施可能な範囲におけるタスク・シフト/シェアの推進について.医政発0930第16号.令和3年9月30日,2021
2)村山典久:医療機関におけるRPA活用の可能性について.医療機関におけるRPA 活用のアップデート.メディカルRPA協会オンラインセミナー.2021年12月10日 https://lp.rpa-technologies.com/211210_archive_webinar.html
3)総務省:RPA(働き方改革:業務自動化による生産性向上).M-ICTナウ21.2018 https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02tsushin02_04000043.html

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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