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特集 生き残りをかけた病院の事業連携・統合—多様化する手法 連携推進法人
地域医療連携推進法人による信頼関係の構築と制度の未来
著者: 濱名仁美1
所属機関: 1慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程
ページ範囲:P.426 - P.429
文献購入ページに移動■はじめに
地域医療連携推進法人制度は,地域の医療機関等が独立性を保持したまま相互に連携し,一体的な経営を行うことで地域医療構想や地域包括ケアの実現を目指す制度である.医療機関が政策目標に見合った形で変化するよう,非営利性を徹底した上で公益性を持たせようとした政策の一つと言える.
本稿では,地域医療連携推進法人制度が創設される前の議論を参照しつつ,現在の運営実態を示し,昨年12月に社会保障審議会の医療部会が提案して2023年2月に閣議決定された制度改革についても検討する.
地域医療連携推進法人制度は,地域の医療機関等が独立性を保持したまま相互に連携し,一体的な経営を行うことで地域医療構想や地域包括ケアの実現を目指す制度である.医療機関が政策目標に見合った形で変化するよう,非営利性を徹底した上で公益性を持たせようとした政策の一つと言える.
本稿では,地域医療連携推進法人制度が創設される前の議論を参照しつつ,現在の運営実態を示し,昨年12月に社会保障審議会の医療部会が提案して2023年2月に閣議決定された制度改革についても検討する.
参考文献
1)社会保障制度改革国民会議:社会保障制度改革国民会議報告書—確かな社会保障を将来世代に伝えるための道筋(平成25年8月6日).p.21,2013
2)二木立:保健・医療・福祉複合体—全国調査と将来予測.医学書院,1998
3)社会保障審議会医療部会:医療提供体制の改革に関する意見(令和4年12月28日),2022 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000210433_00036.html
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