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特集 急増する高齢者救急—医療提供体制の見直しと自院の役割
各論:高齢者救急に対する医療提供体制の在り方を考える
急増する高齢者救急の特徴から考えた医療提供体制の在り方
著者: 加納繁照12
所属機関: 1社会医療法人協和会加納総合病院 2一般社団法人日本医療法人協会
ページ範囲:P.486 - P.491
文献概要
戦後日本の出生数は1973(昭和48)年の約209万人,合計特殊出生率2.14をピークに年々低下し,2016(平成28)年には100万人を割り込み,2020(令和2)年には約84万人で合計特殊出生率は1.33まで低下した.当然総人口が減少する中で,高齢者の人口,その中でも75歳以上の後期高齢者人口が突出して増加するわけだが,急激に高齢化が進行する地域もあれば,高齢化がピークを越える地域もあるなど,人口構成の変化や医療および介護需要の動向は地域ごとに大きく異なる.急性期医療を担う医療提供体制から紐解きながら,高齢者救急について考察する.
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