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文献詳細

雑誌文献

病院82巻6号

2023年06月発行

文献概要

特集 急増する高齢者救急—医療提供体制の見直しと自院の役割 各論:高齢者救急に対する医療提供体制の在り方を考える

急増する高齢者救急に対応する医療提供体制の構築—厚生労働省の救急・災害医療提供体制等に関するWGと東京都の地域医療構想調整会議の議論を踏まえて

著者: 猪口正孝1

所属機関: 1医療法人社団直和会・社会医療法人社団正志会

ページ範囲:P.512 - P.516

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■はじめに
 日本では2025年に後期高齢者人口のピークを迎えるが,65歳以上の高齢者人口は2042年まで増え続けるとされている.東京都の高齢者人口は2045年まで増え続け,同時に高齢者救急も引き続き増加し続けると予想されている.私の経営する平成立石病院では近年85歳以上の高齢者の割合が増加している(図1).
 厚生労働省(厚労省)の救急・災害医療提供体制等に関するワーキンググループ(以下,救災WG)における意見のとりまとめが2022年10月25日に公表された.また,東京都では2022年度地域医療構想調整会議が開催され,高齢者救急の問題点について13圏域ごとに話し合われた.本稿では両会議の結果を踏まえて高齢者救急について検討する.三次救急については救災WGでも論じられたので,今後の三次救急についても加えておく.

参考文献

1)厚生労働省:第4回救急・災害医療提供体制等に関するワーキンググループ(資料1)第8次医療計画策定に向けた救急医療について.2022年4月28日,p15,2022 https://www.mhlw.go.jp/content/10802000/000935922.pdf
2)厚生労働省:救急・災害医療提供体制等に関するワーキンググループにおける意見のとりまとめ.令和4年10月25日,2022 https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/001004938.pdf
3)東京都福祉保健局:令和4年度第2回東京都地域医療構想調整会議 https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/iryo_hoken/kanren/kyogikai/R4-2chouseikaigi.html

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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