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文献概要
特集 急増する高齢者救急—医療提供体制の見直しと自院の役割 各論:高齢者救急に対する医療提供体制の在り方を考える
在宅医療と高齢者救急
著者: 佐々木淳1
所属機関: 1医療法人社団悠翔会
ページ範囲:P.524 - P.527
文献購入ページに移動■在宅医療とは
在宅医療は通院が困難かつ継続的な医学管理が必要な患者に対して提供される医療である.その多くは,治らない病気や障害とともに,自宅や施設で生活を継続している.終末期がんや神経難病などの基礎疾患を持つ若年患者もいるが,主たる対象は要介護高齢者である.
在宅医療では,患者の継続的・計画的な医学管理を行うが,患者の多くは治らない病気や障害とともに人生の最終段階に近いところを生きている人も少なくない.在宅医療は,患者の病気や障害に対し,エビデンスに基づく医療を提供するにとどまらず,患者のナラティブ,患者の個別性に対応した総合的・包括的な支援を行う.
在宅医療は通院が困難かつ継続的な医学管理が必要な患者に対して提供される医療である.その多くは,治らない病気や障害とともに,自宅や施設で生活を継続している.終末期がんや神経難病などの基礎疾患を持つ若年患者もいるが,主たる対象は要介護高齢者である.
在宅医療では,患者の継続的・計画的な医学管理を行うが,患者の多くは治らない病気や障害とともに人生の最終段階に近いところを生きている人も少なくない.在宅医療は,患者の病気や障害に対し,エビデンスに基づく医療を提供するにとどまらず,患者のナラティブ,患者の個別性に対応した総合的・包括的な支援を行う.
参考文献
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