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連載 ケースレポート 地域医療構想と病院・53
高齢社会の医療介護連携を支える医師会立回復期リハビリテーション病棟の役割—群馬リハビリテーション病院
著者: 松田晋哉1
所属機関: 1産業医科大学医学部公衆衛生学教室
ページ範囲:P.534 - P.538
文献購入ページに移動群馬県医師会 群馬リハビリテーション病院は表1に示したように,1962年群馬県医師会温泉研究所付属の沢渡病院(許可病床46床)として開設された.その後,リハビリテーション医療のニーズの増加,そしてその技術の進歩に合わせて提供体制を増強し,現在は回復期リハビリテーション病棟(回復期リハビリテーション病棟入院料1;156床)と療養病床(療養病棟入院料2;33床)から構成される189床のケアミックス病院として,主に群馬県医師会会員および地域の他病院からの紹介患者に対して温泉療法を含めたリハビリテーション医療を提供している1).
同病院は吾妻郡中之条町という中山間地域にあるが,入院患者の約60%は吾妻郡以外から来院している2).病態別にみると約40%が脳血管障害,約20%がリウマチ以外の筋骨格系結合組織疾患,約30%が骨折等の損傷である2).入院患者の年齢構成は高齢者が主体で65歳以上が約75%で,85歳以上が40%となっている2).関連施設としては隣接する敷地に老人保健施設「ゆうあい荘」がある.これは1992年に中之条町から運営を受託したもので,同病院はその協力病院となっている.
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