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文献詳細

雑誌文献

病院82巻7号

2023年07月発行

文献概要

特集 病院リハビリテーションの進化 社会の変化とリハビリテーション

地域包括ケアとリハビリテーション

著者: 中村秀一1

所属機関: 1一般社団法人 医療介護福祉政策研究フォーラム

ページ範囲:P.570 - P.573

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■はじめに
 「地域包括ケアシステムの構築」は「地域医療構造の実現」とともに,医療・介護提供体制の2大目標の一つとして位置づけられてきた.2012年に当時の民主・自民・公明の3党合意により成立した「社会保障と税の一体改革」の枠組みによってである.以後の制度改正や報酬の改定において,その推進が図られてきた.
 「地域包括ケア」については,当初から分かりにくいと言われ,行政側からはいわゆる「植木鉢の図」などの説明がなされてきた.そのためか地域包括ケアの理解が図式的になりがちである.本稿では地域包括ケアの原点に立ち返り,その目指すところを確認したい.
 また,介護保険はその目的に自立支援を掲げ,制度創設当初から予防給付が組み込まれた.地域包括ケアでは「住まい」「医療」「介護」「日常生活支援」と並び「介護予防」が構成要素として掲げられている.改めて,介護予防の重要性を確認したい.

参考文献

1)山口昇:寝たきり老人ゼロ作戦.家の光協会,1992
2)厚生労働省:高齢者介護研究階報告書「2015年の高齢者介護」.2003年6月26日
3)竹中浩治:寝たきり老人の現状分析並びに諸外国との比較に関する研究.1989年
4)厚生労働省:「地域リハビリテーション推進のための指針」の改定について.2021年5月17日
5)一般社団法人 日本リハビリテーション病院・施設協会:地域包括ケアシステム構築に向けた地域リハビリテーション体制整備マニュアル.2021年3月

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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