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特集 病院リハビリテーションの進化 社会の変化とリハビリテーション
地域包括ケアとリハビリテーション
著者: 中村秀一1
所属機関: 1一般社団法人 医療介護福祉政策研究フォーラム
ページ範囲:P.570 - P.573
文献購入ページに移動「地域包括ケアシステムの構築」は「地域医療構造の実現」とともに,医療・介護提供体制の2大目標の一つとして位置づけられてきた.2012年に当時の民主・自民・公明の3党合意により成立した「社会保障と税の一体改革」の枠組みによってである.以後の制度改正や報酬の改定において,その推進が図られてきた.
「地域包括ケア」については,当初から分かりにくいと言われ,行政側からはいわゆる「植木鉢の図」などの説明がなされてきた.そのためか地域包括ケアの理解が図式的になりがちである.本稿では地域包括ケアの原点に立ち返り,その目指すところを確認したい.
また,介護保険はその目的に自立支援を掲げ,制度創設当初から予防給付が組み込まれた.地域包括ケアでは「住まい」「医療」「介護」「日常生活支援」と並び「介護予防」が構成要素として掲げられている.改めて,介護予防の重要性を確認したい.
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