文献詳細
特集 病院経営から考える医薬分業
医薬分業のあるべき姿
文献概要
■はじめに
平成の時代において,医薬分業が急速に進展し,それに伴い薬剤師がより一層の専門性を発揮することが期待されている.厚生労働省は,医薬分業が真に患者の薬物療法の質の向上につながるよう,またその効果を広く実感してもらえるように,さまざまな検討を進めてきた.その主なものとして挙げられるのが「患者のための薬局ビジョン」1)である.
本稿では,当該ビジョンの進捗状況について,さらには,コロナ禍が収束に向かい,医療DXが進む中で,これからの医薬分業の目指す将来像について,述べたい.
なお,本稿のうち意見にわたる部分は,筆者の個人的な見解であり,筆者が所属する組織の見解ではないことを申し添える.
平成の時代において,医薬分業が急速に進展し,それに伴い薬剤師がより一層の専門性を発揮することが期待されている.厚生労働省は,医薬分業が真に患者の薬物療法の質の向上につながるよう,またその効果を広く実感してもらえるように,さまざまな検討を進めてきた.その主なものとして挙げられるのが「患者のための薬局ビジョン」1)である.
本稿では,当該ビジョンの進捗状況について,さらには,コロナ禍が収束に向かい,医療DXが進む中で,これからの医薬分業の目指す将来像について,述べたい.
なお,本稿のうち意見にわたる部分は,筆者の個人的な見解であり,筆者が所属する組織の見解ではないことを申し添える.
参考文献
1)厚生労働省:患者のための薬局ビジョン—「門前」から「かかりつけ」,そして「地域」へ(平成27年10月23日).2015 https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/vision_1.pdf
2)令和4年医薬品価格調査(薬価調査)の速報値.2022 https://www.mhlw.go.jp/content/000890776.pdf
3)内閣府:経済財政運営と改革の基本方針2023 加速する新しい資本主義—未来への投資の拡大と構造的賃上げの実現(令和5年6月16日閣議決定)
4)内閣官房:医療DXの推進に関する工程表(令和5年6月2日医療DX推進本部決定). https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/iryou_dx_suishin/pdf/suisin_kouteihyou.pdf
5)文部科学省:薬剤師教育モデル・コア・カリキュラム 令和4年度改訂版.薬学系人材養成の在り方に関する検討会. https://www.mext.go.jp/content/20230227-mxt_igaku-100000058_01.pdf
6)厚生労働省:薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会とりまとめ(令和3年6月30日).2021 https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000799524.pdf
7)厚生労働省:薬局薬剤師の業務及び薬局の機能に関するワーキンググループとりまとめ—薬剤師が地域で活躍するためのアクションプラン(令和4年7月11日).2022 https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000962947.pdf
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