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文献詳細

雑誌文献

病院82巻9号

2023年09月発行

文献概要

特集 —ある日突然,電カルが止まった—どうする,病院のサイバーセキュリティ

大阪急性期・総合医療センターにおけるサイバー事案から学ぶべきプラス・セキュリティ

著者: 猪俣敦夫1

所属機関: 1大阪大学サイバーメディアセンター

ページ範囲:P.780 - P.784

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■はじめに
 ハッカーという言葉,既にメディアなどでよく耳にされているのではないだろうか.残念なことに一般的にこの言葉を誤用されて用いられることが多い.ハッカーと言えばインターネットなどのサイバー空間で悪事を働く人たちを指す意味で使われているのをよく目にされているかもしれない.この言葉はもともと優れた技術やコードを生み出している人たちを指し,筆者からすれば尊敬すべき人を指す.もちろんいかなる技術も最終的には利用者の意識の違いによって,結果それが不法にシステムへ侵入を企てるなど悪意を持った人がいることもまた事実であるが,本稿では悪事から我々を守る正義の味方らも実はハッカーである,ということをまず述べておきたい.

参考文献

1)独立行政法人情報処理推進機構(IPA):情報セキュリティ10大脅威.2023 https://www.ipa.go.jp/security/10threats/10threats2023.html
2)厚生労働省:医療情報システムの安全管理に関する関数ガイドライン第6.0版(令和5年5月).2023 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000516275_00006.html
3)大阪急性期・総合医療センター:情報セキュリティインシデント調査委員会報告書.2023 https://www.gh.opho.jp/important/785.html
4)徳島県つるぎ町立半田病院:コンピュータウイルス感染事案有識者会議調査報告書について.2022 https://www.handa-hospital.jp/topics/2022/0616/index.html

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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