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連載 臨床医が病院長になった日・2
医療・介護分野の戦国時代 フリーアクセス
著者: 今井裕一12
所属機関: 1多治見市民病院 2愛知医科大学
ページ範囲:P.162 - P.163
2017年に14年間勤務した大学病院を定年退職し,病院長として着任した.社会医療法人厚生会が指定管理を受け,7年間での累積赤字が23億円あることが分かったのは,着任1カ月後であった.重圧は感じたが,理事長の理念に賛同できることが多かったし,医師21人,看護師100人,全職員をみていて十分改革できるという感触を得た.システムを徐々に改革し現在医師数は40人となり,赤字は解消し黒字経営に転換できている.
病院が存続していくためには,いくつかの鉄則があることをこの7年間で学習した.ただ,この鉄則は,大学でも病院でも誰も教えてくれない.病院運営に関心のある人しか気がつかない.
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