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米国の医師免許状況の紹介
著者: 岩佐潔1
所属機関: 1厚生省医務局医務課
ページ範囲:P.39 - P.42
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1950暦年度に於ける米国の各州での免許発行数を合計すると12,209に及んでいる。この内5,454は実際に各州で医師免許試験を受験してこれに合格した結果免許を得た者であり残りの6,755は他の州の免許を持つているとか医師国家試験に合格した等の資格によつて互惠条約又は認定の結果免許を得た者である。上の数字は1人で2以上の州の免許を受けたものを重複して計算しているわけであるが,これに対して実際の医師人口の増加数は6,002となつている。しかも同年内に3,794の医師が死亡しているので純増加は2,208ということになる。我が国と比較して遙に少い。米国では医師養成数の増加の必要性が今日盛んに論ぜられているものはこの数である。1950.2.15現在で米国大陸部における医師の総数は209,040でその内150,220が個人開業医となつている。しかもこの医師はCalifornia,New York等に非常に多く,Nevada等では1年間の増加が僅に19と言つた様な分布の不均衡があるため,医師数のすくない州では外国からの医師の入国を歓迎している。
1950暦年度に於ける米国の各州での免許発行数を合計すると12,209に及んでいる。この内5,454は実際に各州で医師免許試験を受験してこれに合格した結果免許を得た者であり残りの6,755は他の州の免許を持つているとか医師国家試験に合格した等の資格によつて互惠条約又は認定の結果免許を得た者である。上の数字は1人で2以上の州の免許を受けたものを重複して計算しているわけであるが,これに対して実際の医師人口の増加数は6,002となつている。しかも同年内に3,794の医師が死亡しているので純増加は2,208ということになる。我が国と比較して遙に少い。米国では医師養成数の増加の必要性が今日盛んに論ぜられているものはこの数である。1950.2.15現在で米国大陸部における医師の総数は209,040でその内150,220が個人開業医となつている。しかもこの医師はCalifornia,New York等に非常に多く,Nevada等では1年間の増加が僅に19と言つた様な分布の不均衡があるため,医師数のすくない州では外国からの医師の入国を歓迎している。
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