icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科21巻1号

1967年01月発行

文献抄録

尿管腫瘍のレ線学的診断/前立腺剔出術後の溜置カテーテルによる細菌尿の抑制について

ページ範囲:P.24 - P.24

文献概要

 尿路腫瘍の中で最も診断の困難なものは尿管の原発性腫瘍である。尿管腫瘍の場合には排泄性腎盂撮影で腎機能障害の程度により尿管腫瘍像の描出は必ずしも期待出来ない事があり,また腎機能が余り障害されていない時でも尿管の全長に亘つてこの像を描出することは仲々困難である。そこで尿管カテーテルによる逆行性撮影が行われるが,カテーテルによる全尿管像の描出は尿管内に1乃至2cmのカテーテルを挿入して少量の造影剤を緩徐に注入する方法が非常にすぐれている。この方法で全尿管像を撮影することで腫瘍の有無を診断することが望ましい。勿論,尿管腫瘍の診断には尿の腫瘍細胞診,内視鏡所見,尿管動脈撮影所見等も参考にしなければならない。尿管腫瘍による尿管通過障害が強い時には結核性尿管狭窄,無造影結石,嚢胞性尿管炎との鑑別が大事である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら