icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科21巻1号

1967年01月発行

Weekly Letterより

遊走腎に対する腎固定術の適応症/TURPにおける会陰部尿道切開の活用,他

ページ範囲:P.60 - P.60

文献概要

 Roll, W.A.は遊走腎における腎固定術の適応条件として,(1)立位では疼痛があるが,臥位では楽になること,および(2)立位の腎盂像で腎の下垂と尿流障碍がみられる例であること,と言つているが賛成である。しかしLipshutz, H (手紙の主)は次のような例だけに固定術を行つている。(1) X線検査で尿流阻害のあることが証明されて,過去にその腎に治りにくい腎盂腎炎をおこした事実があるもの,(2)腎杯に尿の停滞がある(X線検査で)もの,(3)その腎に結石ができたことがあるもの,(4)過去の典型的なDietl'scrisesまたは腎から尿管への放散痛が臥位になると緩解したもの,しかも他に考えられるようなすべての原因が除外されたものなど。しかも内科,神経科,婦人科および精神科の医師達によつて他に疾患のないことを証明してもらつたあとで,初めて手術をすることにしている。腎固定をしたあとは,手術が成功しているか否かを確めるIVPは術後1ヵ年は摂らないことにしている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら