文献詳細
図譜・254
文献概要
Gibert(1966)は犬の睾丸内に5ccのEthiodolを注入したところ,その領域リンパ系が描出され,しかも2ヵ月後の睾丸組織像にはほとんど変化がなかつたことから,臨床的応用が期待できると報告した。
われわれは4例の前立腺癌患者の除睾術直前,リンパ管用翼状針を睾丸内に刺入し,アトムAG−2自動調圧注入装置でPopiodolを30〜40分で注入してみた。1側7〜10ccの注入で睾丸被膜は緊張し4側中2側に睾丸リンパ管とL2高のリンパ節が認められ(第1図),15ccの注入では睾丸はさらに強く緊張し,被膜上に造影剤が油滴として認められ,明瞭なリンパ管像(第2図)と,L2〜L4にまたがるリンパ節が描出された(第3図)。
われわれは4例の前立腺癌患者の除睾術直前,リンパ管用翼状針を睾丸内に刺入し,アトムAG−2自動調圧注入装置でPopiodolを30〜40分で注入してみた。1側7〜10ccの注入で睾丸被膜は緊張し4側中2側に睾丸リンパ管とL2高のリンパ節が認められ(第1図),15ccの注入では睾丸はさらに強く緊張し,被膜上に造影剤が油滴として認められ,明瞭なリンパ管像(第2図)と,L2〜L4にまたがるリンパ節が描出された(第3図)。
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