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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科21巻11号

1967年11月発行

文献概要

検査法

Drip Infusion Nephrotomography

著者: 黒田恭一1 津川龍三1 中村武夫1 酒井晃1 細川靖治1 岡野慎一1

所属機関: 1金沢大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.939 - P.946

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I.緒言
 腎実質内の病変を追求する必要に迫られることは日常数限りなく,そのX線学的診断法の一つとして最近特に腎動脈撮影法が広く一般化され,ほとんど日常の検査法とまでなりつつあるが,腎の血管のみならず更に尿細管排泄相をも表現しているnephrogramに対して断層撮影を行ない,腎実質内の病変を立体的に追求することは腎動脈撮影法とは異なる意義を有していて興味深いものがある。著者らは,大量の造影剤を点滴静注し腎断層撮影を行なう"drip infusion nephrotomography"を施行し,その手技がきわめて簡便で憂うべき副作用も認めず,かつ腎実質をよく描出しえ,特に腎腫瘍と単純性腎嚢胞の鑑別診断に有用であつたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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