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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科21巻11号

1967年11月発行

文献概要

原著

陰茎前位陰嚢症例

著者: 嶋田孝宏1 平川十春1

所属機関: 1広島大学医学部泌尿器科教室

ページ範囲:P.963 - P.965

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Ⅰ.緒言
 われわれは本邦文献上1966年に永田等により報告された1例以外に報告をみない2才日本人男子にみられた陰嚢が陰茎の前方に位置している外性器奇形を経験した。
 人間の外性器の形態として通常陰嚢は陰茎の後方(会陰側)に位置するものであるが,陰嚢が陰茎の前方に位置することは性交姿勢からみても不合理でかかる性器奇形は稀有なるものである。本症の診断名として日本語では井上は陰茎前位陰嚢なる用語を記載しているが外国文献上からみた同意語にはTransposition of the penis and scro-tum, Scrotopenile transpositionまたはPenis-scrotal transpositionなどがある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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