icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科21巻12号

1967年12月発行

文献概要

Urological Letter

TURのための簡単な会陰部尿道切開法,他

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.1026 - P.1026

文献購入ページに移動
 きつい尿道は単に前立腺のTURが充分にできないだけでなしに,術後の尿道狭窄をおこす原因にもなる。初めに尿道を計測すべきであり,もし#28Fのシースを使おうと思えば,#30Fまで拡張しておくべきである。もしもそこまで拡張することが困難であつたり,あるいは拡張後に切除鏡のシースが外尿道口辺で閊えるようであつたら,会陰部での尿道切開が適応となる。我々は,Mineapolis,Mine-sota,V.A.HospitalのDr.Ochsner J.が書いている簡単な方法を用いている。すなわち尿道の内径に従つて,切除鏡のシースの#24から#28まで適当なものをTimberlake obturatorを入れたまま尿道に挿入する。obturatorを除いたのち,陰のうの後方2〜3cmのところで会陰部でシースの先端が触知できるようにして保持固定しておく。そのシースの尖端の上で小さい垂直皮切を加え,深部組織を切開して尖端を露出させる。次いで実際に用いる第2の切除鏡シースの先端から出ているobturatorの先を先のシースの先端に入れて,前者の誘導で尿道球部内に入れてゆく。会陰部のシースを入れてゆくに従つて尿道からのシースを引き出してゆくと,会陰部シースの先は容易に膜様部尿道に達し,膀胱内に入れることができる。TURがすんでも尿道切開創は閉じない。ヨードホルムガーゼの小片をその創につめておき,3日後にこれを抜去する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら