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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科21巻2号

1967年02月発行

Urological Letter

水腎症と水分大量摂取/異常血管による間歇的水腎症の一診断法・他

ページ範囲:P.119 - P.119

文献概要

 54才,女子が両側の激しい腎部疝痛でフェニックスのメモリアル病院の救急室に送られてきた。なお,この患者は1時間に鑵ビールを8本のんだことを告げた。取りあえず静脈性腎盂像をとつてみると両側の巨大な水腎症と水尿管のあることが分つた。しかし,膀胱は空であつた。強力な薬剤療法で24時以内に激しい痛みは消退した。再び静脈性腎盂像をとつてみたら全く正常に復してしまつていた。6カ月後に再び同様の症状で来院したが,こんどは鑵ビールを10本も呑んだということだつた。この時も両側の急性水腎症であつたが,安静にしていることで24時間後には治つた。
 なお,数年前に約90分の間に水を1ガロン呑んだ後,両側の腎部疝痛を訴えてグッドサマリタン病院にきた若い男を診たことがある。この例も腎盂像で両側の巨大水腎症を呈していたが,やはり24時間後にはすつかり治つてしまつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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