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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科21巻3号

1967年03月発行

検査法

内科的腎検査の手技

著者: 木下康民1 柏村圭二1

所属機関: 1新潟大学医学部木下内科

ページ範囲:P.223 - P.229

文献概要

 我々が日常内科的腎疾患の診断・治療に際して行なう検査は,おおよそ第1表のようなものであり,大体はこれで間に合う筈である。これらは,Ⅰ)腎に課せられた役割(即ち,水・電解質代謝の調節,異物・代謝終末産物の排泄,血圧の調節など)に破綻がないかをみる検査,Ⅱ)その役割りを果す為に腎が保持している性能をみる検査,Ⅲ)これらを形態の上から把握しようとする組織学的な検査,の3つに大別される。腎の持つている代償能力は旺盛で,かなりの機能低下,あるいは形態学的変化を示すようになつても,Ⅰ)にまとめた役割的な検査には異常値を示さないことも多い。機能検査や形態学的検査が必要とされるゆえんである。
 ここでは本誌の性格上Ⅰにまとめた検査については成書にゆずることにして省略し,①腎機能検査の意義・手技・成績判定の際注意すべきことについて述べ,次に②経皮的腎生検の手技について記載することにする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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