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手術不能の腎癌と診断されて37年間生存/Basketによる尿管腫瘍の診断
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ページ範囲:P.229 - P.229
文献購入ページに移動症例は68才男子で,既に1917年に左側腹部に腫瘤を指摘されたが,特に苦痛はないのでそのまま10年間放置した。1917年になり腫瘤は左腹部を占める巨大なものとなつたのでMilitary Hospital, Szegedにて開腹術をうけ,腫瘤は左腎から発生したものであり生検組織検査から淡明細胞癌と診断されたが,剔出不能として試験開腹に終つた。この腎癌は特に発育・転移をきたすことなく,患者は30年間異常なく経過した。1958年この患者は前立腺肥大のため前立腺剔出術をうけ当時左腎の開腹手術をすすめられたが,これをうけなかつた。
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