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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科21巻3号

1967年03月発行

原著

尿道全剔除術及び膀胱弁管尿道形成術による女子尿道癌の治療

著者: 伊藤秦二1 中新井邦夫1 中村麻瑳男1 宮川光生1

所属機関: 1大阪府立成人病センター泌尿器科

ページ範囲:P.261 - P.265

文献概要

 女子尿道癌が尿道の全剔除を必要とする場合,その後尿路をどこへ導くかは重要な問題である。Herbutも指摘しているように尿道癌は膀胱頸部に向つて進行しても膀胱そのものを侵すことは稀である。従つて尿道を剔除したあとの尿路の再建にはその健常な膀胱を利用するのが好ましい。これは膀胱の蓄尿能力と尿管膀胱移行部の生理機構を保存する意味においてそうである。
 この目的にそうためには膀胱弁を用いる手術法が考えられる。膀胱前壁に短冊状の有茎の膀胱弁を形成し,これを管状にして恥骨上に出す方法はBarnes et al.(1653)により報告され,本邦においても下江ら(1961)の追試報告がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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