文献詳細
Urological Letter
文献概要
陰嚢水腫の穿刺排液後,ある時期に診察してみるとほとんど常に慢性副睾丸炎と近位精管炎を思わせる副睾丸の肥厚を発見する。そこで,ここ数年以来,陰嚢水腫の手術に際しては同時に副睾丸剔除術が行なわれている。こうしておくと,手術後の浮腫が消退してからの反応は少ない筈である。この種の副睾丸の病理組織学的診断は,ほとんどの場合に慢性副睾丸炎という臨床診断を裏づけている。この例の組織からの培養はしなかつたが,培養してみると面白いだろう。
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