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原著
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Ⅰ.緒言
原発性尿管癌は元来稀なものとされてきたが,近年報告例は増加しており,その総括的な報告が必要となつてきている。診断的には尿路悪性腫瘍のうちでは比較的むずかしい部類に属する。理想的な治療法は腎尿管全剔,膀胱部分切除が行なわれるべきである。予後に関しては膀胱と異なり尿管の癌は他器官に浸潤しやすいので予後不良とされている。自験例をあげ,本邦における尿管癌を総括検討してみようと思う。
原発性尿管癌は元来稀なものとされてきたが,近年報告例は増加しており,その総括的な報告が必要となつてきている。診断的には尿路悪性腫瘍のうちでは比較的むずかしい部類に属する。理想的な治療法は腎尿管全剔,膀胱部分切除が行なわれるべきである。予後に関しては膀胱と異なり尿管の癌は他器官に浸潤しやすいので予後不良とされている。自験例をあげ,本邦における尿管癌を総括検討してみようと思う。
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