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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科21巻4号

1967年04月発行

原著

ライター氏症候群の1例

著者: 田村瑞穂1 大和健二1

所属機関: 1弘前大学医学部泌尿器科教室

ページ範囲:P.365 - P.370

文献概要

Ⅰ.緒言
 1916年Hans Reiterが諸関節の疼痛と粘液血性下痢便を前駆症とし,尿道膀胱炎,両眼結膜炎,発熱をきたした1例を報告した。尿道分泌物に淋菌を証明せず,血中より一種のスピロヘータを検出して,Spirochaetosis arthriticaの名の下に発表し,ネオサルバルサンで治癒せしめている。その後類似の症状を呈する症例が次々と報告され,かかる症例はライター氏病と称せられるに至つた。本邦では黒田が初めて発表し,1960年に八田はそれまでの6例をまとめて発表しているのみで稀な疾患である。最近我々は典型的な1例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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