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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科21巻4号

1967年04月発行

文献概要

新薬治験

Nephrolithによる上部尿路結石の治験

著者: 川井博1 中神義三1 斉藤喬1

所属機関: 1日本医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.379 - P.380

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Ⅰ.まえがき
 上部尿路結石症は,その現わす症状が急性腹症のようであつたり,血尿を主訴とすることが多いので一般内科および外科医の診察をうけることが多く広く注目される症候群である。そして,他疾患との鑑別のために泌尿器科の専門的検査をうけて結石を発見されることがしばしばである。そこで上部尿石症は内科的(保存的)に薬物療法によつて自然排石を期待すべきか,あるいは積極的に切石術,採石術を行なうべきかが重要な問題である。我々泌尿器科医の立場からは上部尿石症はその結石の位置,大きさ,尿管通過障害の有無,疝痛発作の頻度尿感染の有無,腎機能への影響,或いは合併症の様子等を十分検索の上,その保存療法,採石法,切石術等の適応を決定するわけてあるが,一般には尿感染を伴わないいわゆる小型結石は一応保存的療法を行なうのが原則といえる。近時上部尿路結石患者の急速な増加とともに保存的結石治療剤が種々発売されているが,我々はスイスのファーマコン社発売のNephrolithを東菱薬品株式会社より提供をうけ上部尿路結石患者20例を治療し経過を観察し得たのでその成績について報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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