文献詳細
原著
文献概要
Ⅰ.はじめに
近年,腸チフスの発生は漸次減少してきているが,現在の化学療法によつても永続排菌者を無菌化することはかなり困難なことであるといわれる。特に腸チフスに罹患した覚えのない永続排菌者は看視の目がとどかず,防疫上しばしば問題とされるところである。
著者は腎結石を伴つた膿腎症が腸チフス菌によるものであつた症例を経験したので報告し,本邦文献から腸チフスの泌尿性器合併症について調査した。
近年,腸チフスの発生は漸次減少してきているが,現在の化学療法によつても永続排菌者を無菌化することはかなり困難なことであるといわれる。特に腸チフスに罹患した覚えのない永続排菌者は看視の目がとどかず,防疫上しばしば問題とされるところである。
著者は腎結石を伴つた膿腎症が腸チフス菌によるものであつた症例を経験したので報告し,本邦文献から腸チフスの泌尿性器合併症について調査した。
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