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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科21巻5号

1967年05月発行

原著

Klinefelter症候群の1例

著者: 竹内睦男1 松下鈆三郎1 加賀山学1 一条貞敏1 白井将文1

所属機関: 1東北大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.461 - P.464

文献概要

Ⅰ.緒言
 性染色体組合わせの異常による半陰陽には,Turner症候群,klinefelter症候群,Del Castillo症候群ならびにSuper semall等がある。これらはいずれも外陰部は性器発育不全症の像を呈しているが一応女性型あるいは男性型と明らかに.分化を示しており,一般の半陰陽症例におけるごとく,中間的ないし両性的な特徴は少なく,従来の分類からすればその大部分の症例は半陰陽の範囲より脱することになる。しかしながら半陰陽の大きな原因的因子は性染色体の構成異常であるという現在の考えかたよりすれば当然これらも半陰陽の内にふくまれるものと考えられる。私達は最近性器発育不全を主訴として来院し,検査の結果Klinefelter症候群と判明せる1症例を経験したのでその概要について報告するとともに多少の文献的考察を試みた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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