文献詳細
原著
文献概要
Ⅰ.緒言
副睾丸垂捻転症の報告は,Ombrédanne20)(1913)の第1例以来Litvak15)等(1964)まで欧米においては14例,本邦では小林13)(1938)に始まり三浦・中西18)(1957)まで5例を数えるにすぎない。このように本症の報告が少ないのは,概して本症の症状が軽微のため放置しても自覚症状に消長があり,重篤な臨床症状を伴わないため臨床医家の関心がうすく,診断不明あるいはそのまま放置経過せるものがあるためと思われる。
我々は最近本症の1例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する。
副睾丸垂捻転症の報告は,Ombrédanne20)(1913)の第1例以来Litvak15)等(1964)まで欧米においては14例,本邦では小林13)(1938)に始まり三浦・中西18)(1957)まで5例を数えるにすぎない。このように本症の報告が少ないのは,概して本症の症状が軽微のため放置しても自覚症状に消長があり,重篤な臨床症状を伴わないため臨床医家の関心がうすく,診断不明あるいはそのまま放置経過せるものがあるためと思われる。
我々は最近本症の1例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する。
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