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新薬治験
ウロメトリー栄研(TTC-test)の検討
著者: 東福寺英之1 河村信夫1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.479 - P.480
文献購入ページに移動尿路感染症の診断に際して,尿中から発見された細菌が,確実に起因菌であるか,または外陰,尿道,皮膚の常在菌や検査操作途中の汚染菌であるかを区別するためここ10年ぐらい前からKassにより菌数計算を行なう方法が提唱され,その菌数が1ml中に105または104以上であつた時に,それを起因菌とするという考え方が広く行なわれるようになつた。特に腎盂腎炎の診断にあたり菌数計算は現在不可欠のものとさえ考えられるようになつた。
しかし,臨床上,菌数計算を行なうような場合は,同時に細菌の同定や,薬剤耐性についても検査せねばならず,これらを同時に行なうには,かなりの施設を要するし,時間もかかり,ある程度の手技への練達も必要とされる。特に最低24時間たたねば判定ができぬということは,その間の治療の遅延も招きやすい。
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