文献詳細
原著
文献概要
Ⅰ.緒言
尿膜管の異常により,臍より尿漏をきたす臍尿瘻は比較的稀な疾患であり,Cabral (1550)によりはじめて報告され,その後,Paget, Mikulicz等による症例の紹介があり,Herbst (1937)は155例の尿膜管開存例を文献より集録している。本邦では,船越(大正10年)の報告以来約400例がみられるが,最近,我々はその1例を経験したのでここにその症例を紹介するとともに,本症に対して若干の考察を加えた。
尿膜管の異常により,臍より尿漏をきたす臍尿瘻は比較的稀な疾患であり,Cabral (1550)によりはじめて報告され,その後,Paget, Mikulicz等による症例の紹介があり,Herbst (1937)は155例の尿膜管開存例を文献より集録している。本邦では,船越(大正10年)の報告以来約400例がみられるが,最近,我々はその1例を経験したのでここにその症例を紹介するとともに,本症に対して若干の考察を加えた。
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