臨床泌尿器科21巻7号

1967年07月発行

原著

新生児膀胱に発生した胎児性横紋筋肉腫の1例

著者： 菅原奎二¹ 加藤哲郎¹ 三浦忠雄¹ 鈴木騏一¹ 杉田篤生¹ 加藤正和¹ 小野寺豊¹

所属機関： ¹東北大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲：P.635 - P.639

文献概要

I．緒言
　小児の膀胱腫瘍は比較的稀なものであり，しかもそのほとんどが悪性度の高い肉腫である。
　私どもは昭和34年4月より昭和41年8月までの7年5カ月間に220例の膀胱腫瘍を経験しているが，最近新生児の膀胱に発生した胎児性横紋筋肉腫の1例を経験したので報告するとともに，いささかの文献的考察を試みた。