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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科21巻8号

1967年08月発行

原著

Soft typeの前立腺癌の1例

著者: 市川碩夫1 小平潔1

所属機関: 1信州大学医学部泌尿器科教室

ページ範囲:P.717 - P.721

文献概要

Ⅰ.緒言
 前立腺のSoft type carcinomaを始めて記載したのはYoung(1926)10)であり,以後Thom-pson(1953)7),Weller(1957)9)の報告がある。本邦では岩佐・糸井(1961)4),田崎・高瀬(1964)6)の報告がみられる。この稀有疾患は直腸内指診で前立腺が軟かく触れる点が特有で,これが本疾患の診断を困難ならしめている。また血清酸Phos-phatase値の上昇が認められないこと,レ線上骨吸収性骨転移像を示すこと,抗男性ホルモン療法に反応しないこと,予後は極めて悪いこと等がその特徴であるとされている。ここに報告する症例は自覚症状が現れてより数年経るもなお健康を維持している興味あるSoft type carcinomaの1例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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