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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科21巻8号

1967年08月発行

新薬治験

尿管結石症に対するUrocalunの使用経験

著者: 石部知行1 嶋田孝宏1 平川十春1 数田稔1

所属機関: 1広島大学医学部泌尿器科教室

ページ範囲:P.735 - P.736

文献概要

 日常我々は,激烈な疼痛を主訴として来院する尿管結石症の患者に接した場合,手術的療法を行なうべきか,あるいは保存療法にたよるべきか,判断に苦しむ場合が少なくない。もちろん患側腎の状態は,この問題の大きなきめ手となることはいうまでもないが,我々としてはできるだけ非観血的に治癒せしめ得るならば,患者にとつても一大福音である。従来より保存療法可能な比較的小さな結石に対しては,各種のすぐれた製剤があり,相当の成績を挙げている。
 尿石を生体内で溶解しようとする考えは古くからあつたが,1920年頃より盛んとなり,Albright, Sulkowitchand Chute(1939),Suby et al.(1942),Abeshouse andWeinberg(1951)等によつて研究されてきた。しかしその後幾多の追試者による実験成績からみて現在使用さたている結石溶解剤をもつてしては尿石の溶解排泄は難かしく,あくまで補助的手段に過ぎないとされてきた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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