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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科21巻9号

1967年09月発行

文献概要

第55回日本泌尿器科学会総会シンポジアム 膀胱癌—治療を中心にして

討論

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.773 - P.775

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Ⅰ.各々の治療法における根治性の問題
1)根治性のある根拠について
 大北 電気凝固術の根治性について:先刻は早期癌の病像を仮に4型に区分して適応を選び,処置すべきであると述べたが,そのことに関し私は次のような形態学的な裏付けがある。すなわちP型は膀胱鏡で必ず発見される有茎性,限局性の乳頭状腫瘍の性格があり,組織学的にもPapillo-epitheliomaの傾向が強く,low grade,low stageであることが多く,周囲の粘膜には変化をきたし難い特殊性がある。したがつて根治性が高いわけである。
 S型は嚢胞形成,陰窩形成を主体とする組織像をもつ型で,癌性変化の進展,拡大は遅いが,充分な広範囲の前癌性変化となりうるPotencyをもつている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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