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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科21巻9号

1967年09月発行

文献抄録

精管再吻合術/S状腸利用による膀胱代用術および拡張術の長期予後について

ページ範囲:P.776 - P.776

文献概要

 著者等は76名のVasectomy症例について精管再吻合を試み,その臨床成績について観察した。
 再吻合を行なつた理由は再婚のため37例,子供の死亡によるもの28例,その他11例となつている。症例の年令は27才〜55才までで,精管結紮後再吻合までの経過期間は5年以内50例,10年以内19例,10年以上9例である。再吻合の術式は外鼠径輪より陰嚢に至る3吋の皮切を加えて線維性結合織内に埋沒された精管を周囲より剥離游離する。この際睾丸の精管断端にはミルク様液が圧出されることが多く,これを顕鏡すると精子および大型喰細胞が見られる。精管端から生食水を注入して通過障害の有無を確認する。次いで精管の端々吻合を行なうが,この際は丸針により管腔内に絹糸が露出しないように配慮する。吻合後はNylone糸を4ないし5吋にわたつて管腔内に留置し,一端を陰嚢外に出し管腔を確保する。このNylone糸は8日目に抜去する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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