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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科21巻9号

1967年09月発行

検査法

前立腺癌の細胞診

著者: 黒田恭一1 久住治男1

所属機関: 1金沢大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.777 - P.783

文献概要

Ⅰ.はしがき
 前立腺癌の診断法としては,細胞診の他に直腸内触診法,生検法,X線診断法(尿道膀胱撮影,精嚢撮影,骨盤部単純撮影),酵素学的診断法(血清酸フォスファターゼ測定その他)などがあるが,後2者は主として局所拡大または転移に対する診断法に属する。直腸内触診法は,前立腺癌の初発部位が前立腺周辺部でしかも後面に好発する関係上最も重要視され,スクリーニング法として不可欠であるが,あくまでも疑診の域を脱しない。また生検法は,確診法としての価値が大きく,前立腺への到達径路により種々の術式があるが,侵襲度の大きい開放性会陰式生検法を除いては,小病巣の組織採取が必ずしも容易でない。以下前立腺癌の細胞診につき,われわれの経験を中心として記述する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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