文献詳細
原著
文献概要
はじめに
妊娠腎として大きく取り扱われるものの中には,いわゆる内科的腎実質障害性のもののみならず,妊娠子宮の増大による尿路通過障害に起因した二次的な腎障害の例も案外少なくないように思われる。
このことに関して,産科方面ではすでに1930年代,ようやくX線が臨床上盛んに用いられるようになつてから大いに研究され,洋の東西を問わず,その業績は決して少なくない。一方,泌尿器科領域においては,これらの患者に接する機会の少なかつたためか,一部の外国の成書に散見されるのみで,報告例は少ない。しかし今日Gyneco-logical Urologyがようやく盛んになり産婦人科と泌尿器科との積極的な連携が提唱されだしてからこれらは最も注目される問題の1つである。
妊娠腎として大きく取り扱われるものの中には,いわゆる内科的腎実質障害性のもののみならず,妊娠子宮の増大による尿路通過障害に起因した二次的な腎障害の例も案外少なくないように思われる。
このことに関して,産科方面ではすでに1930年代,ようやくX線が臨床上盛んに用いられるようになつてから大いに研究され,洋の東西を問わず,その業績は決して少なくない。一方,泌尿器科領域においては,これらの患者に接する機会の少なかつたためか,一部の外国の成書に散見されるのみで,報告例は少ない。しかし今日Gyneco-logical Urologyがようやく盛んになり産婦人科と泌尿器科との積極的な連携が提唱されだしてからこれらは最も注目される問題の1つである。
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